タマホームで平屋を建てる ~畑を造成して30坪 総額2000万の夢~

実家の畑を造成して平屋を建てます。記録のためにもブログはじめました。

工務店めぐりのはじまり


なぜ平屋?


妻も私も気持ちは『平屋』でした。


平屋である理由は二つ。
一つ目は、二階があっても使わないという極めて現実的な理由です。
そもそも、平屋にしようと強く言いだしたのは妻のほうです。
妻の実家は二階建て。今は、義母ひとり住んでいるので、二階は空かずの部屋になっています。物は溢れかえっているけど、足腰の悪い義母ひとりでの片付けは難しい。妻は以前から二階の無駄さを口にしていました。
それに、もし二階に子供部屋作ったとしても子供達は十数年で出ていくわけだし。
引きこもりになっても困るよな。


二つ目の理由は、広々とした土地がある…
でも土砂災害特別警戒区域で建てられるスペースが限られてますけど。


まずは情報収集

当時は「建売り」と「注文住宅」の違いすら知りませんでした。
ローンもどうやって組めばいいのかわからず。


そんなときに役に立ったのがネットの情報。
便利ですね。
【家を建てる ローンの組み方】
【どこで家を建てる】
【工務店 ハウスメーカー 違い】
と、思いつく限りの検索用語を駆使して調べていきました。


とりあえず、工務店のほうが費用を抑えることがわかった。フラット35?資料取り寄せてみるか。
じゃ、建てるならどこにお願いしたらいいの?
新築とリフォームとで悩んでいるし、費用は抑えたいからやっぱり工務店だな。


こうして工務店の情報収集をはじめました。


フリーペーパーは地域の工務店情報がいっぱい


私が住んでいる地域には、毎週末になるとのフリーペーパーがどっさりとポストに入っています。週末のお出かけ情報、サークル紹介、子猫の譲渡など色々と情報が載っているやつです。
このフリーペーパー、住宅関係の広告がものすごく多い。広告関係はほぼ住宅で占めています。


とりあえずハサミを手にして“チョキチョキ”と切り抜き。
ネット情報では内覧会に行ってから工務店と繋がりをつくるのがベターと書かれていました。


一通り広告記事を切り抜き、目を通しているとピンッときました。
平屋を専門に建てるという設計事務所の広告をみつけたのです。
(設計事務所・工務店・ハウスメーカーの違いもはっきりと知りませんでした)。
相談会とあって、ローン返済の相談にものってくれるらしい。


早速、メールで問い合わせ。週末にアポをとって事務所へ伺いました。


結論から言うと合いませんでした。いったいいくらで家が建つのかわからずじまい。



その後も目星をつけた工務店に連絡したけど・・・


A工務店「だいたい2000万から2500万ですね」


→その500万の差は何!?


B工務店「2000万以内OKッスよ!」
→私「よかった」
その後持ってこられた図面には中庭つき広々リビング
私「これ…ほんとに2000万で??」
B工務店「あ、無理です(笑)」「でもローン審査でこのくらいは余裕で通りますから安心してください」「ちなみに土地造成はご自分で業者選んでくださいネ」


C工務店「2000万?おとといきやがれ!!」



と、まぁ工務店巡りはこんな感じが続きました。
とくにB工務店の方式で話を進める工務店が多かったですね。。


図面や仕様までどんどん決めていきながらお金の話は「だいたい建坪で〇〇万からでグニョグニョ~…ところで造作家具つくりませんか?」「太陽光は??いかがです」「コンセントはどこにつけますか?」
これものすごくストレスかかりました。お金の問題解決してないのに仕様の話はしたくねーよ!!と。

新築orリフォーム

選択肢

今のまま住み続けるには限界を感じている我が家。


選択肢は 
①新築 
②今住んでいる離れの増改築(リフォーム) 
の2つの道。


築の場合敷地内のどこに建てるのかが問題になってきます。


リフォームの場合どこまでリフォーム・増築するかが悩みどころでした。
つまり、最低限住めるようにするには風呂の増設と雨漏りや床などの修繕だけで済むわけですから。


そこで私は、この新築案とリフォーム案とを並行して検討していきました。そして、両案に共通する障壁となったのはやはり お金
結局、いくらで家が建つorリフォームできるの??


ま、新築を選んだとしても、土地はいくらでもある好きなところに建てられるだろう。土地のある田舎の特権だ・・
でも、その考えが甘かったのです。


土砂災害特別警戒区域

数日後、土地の所有者である父を交えて具体的な話し合いをおこないました。


すると問題が・・
新築で建てられそうな自宅敷地内のそのほとんどが土砂災害特別区域にひっかかるのです。
この特別警戒区域というもの、指定されたらそのエリアでの新築はもちろん増改築もできないとのこと。そして、もし擁壁を造るなら実費で擁壁工事をしなければいけないようです。
親父早く教えてくれよ・・・


狭小住宅

どーしようもありません。アホみたいに使ってない土地があって余らせてるのに、家を建てる場所が限られる・・。
しかも唯一土砂災害からはずれてる場所には、数年前に農機具を入れる(かなり)立派な倉庫を建てちゃった父。その倉庫も今では大工のSさんをはじめ近所のオッチャン達のたまり場になってます。


こうして新築で建てる場合は倉庫横の10メートル四方のエリアしかありません。しかも、すぐそばは2メートルほどの高低差で畑がある。実際に建てるとなると約8メートル、いや5メートル四方くらいか。
う・・・狭い


父は「お前らが家を建てる気があることを知っていたらここに倉庫は建てなかったのに」と一応後悔してみせる様子。
でも建てる土地がありません・・


上からみた図




横からみた図




ならば埋め立てるしかない??


埋め立てるとなるとどんだけお金がかかるのか・・。

家を建てるまでの経緯 「アパート」「実家の離れ」そして「新築」へ

今住んでいるところの紹介をします

自宅敷地内に私の両親が住んでいる 母屋 と、私たちが住んでいる 離れ とがあります。
その距離、歩いて30秒。


もともと離れは、私の祖父母のために父が建てたもので築40年モノ


元の居住者だった祖父はすでに亡くなっており、大正生まれの祖母は高齢者施設に入所中。数年前から空き家の状態でした。


アパートから実家の離れへ

私たち夫婦に最初の子が誕生したのがきっかけで、
当時、住んでいた市内のアパートを引き払い、実家の敷地内にある築40年の離れへ引っ越すことに決めたのです。


言い出したのは妻からです。妻には感謝してます。


表向き「長男だから年老いていく両親のために近くに住むよ」
本音「家賃払わなくていいし子供みてくれるなら楽だな~」


しかもしかも実家は井戸水
つまり水はただで使い放題
少しだけ職場も近くなる。駐車料金も払わなくていいし、新聞も母屋からもらえばいい。同じ敷地に住んでるから色々とお金かけなくていい。稲作を手伝えば米ももらえる。近所には子育て世代が多く仲良くなれそう。
町中じやないから下着泥棒を心配しなくてもいい。
いや、妻のパンツ盗むもの好きはいないよな



共働き(今のところ妻はパート)の私たちにとっては、メリットばかりです。思いつくデメリットといえば、私と父との関係に緊張感があるくらいですけど。


‥はい、つまり完全にパラサイトです。
でも長男だから、その時が来たら親をみますけどね。


もちろん、子供を育てるにもいい環境です。
(昨夜は玄関前で今年初のホタルを見つけました)


人口十数万人規模の市でありますが、中心市街地から車で15分くらいでこの環境はそうないと思います。
若いころは田舎嫌だ~と思っていたのですが、子供ができた今は私が育ってきたこの地が、子育てにとても恵まれた環境だとわかりました。


しかし問題が

私たちが住むことを決めた自宅敷地内の離れ
でもそこは築40年。「(ただで)住めたらいい」と最初こそ思っていたけど、やはり実際に住むには難がありそう。
トイレと簡単なキッチンはあるものの、風呂は無し。居住空間は8畳の和室と台所・リビングの二部屋のみ狭苦しさ。そして色々なところがボロボロ…。


「これじゃ住めないよな…」。とりあえずキッチンのある部屋と床板・屋根はどーにかしなきゃ。


ちょうどその頃、父が使わなくなった田んぼを畑として貸していた近所のSさんに相談してくれました。大工というSさんは快くリフォームを引き受けてくださいました。
費用は材料費でいいとのこと。私も仕事が休みの時は手伝いに入り、ホームセンターで材料の買い出しを手伝いました。
Sさん、ご高齢とは思えない機敏な動き。元大工なんて言わないでください。
こうして、私たち世帯が入居できるまでの状態にSさんがリフォームしてくださったのです。


住めるようにはなったけど

とりあえず的にリフォーム・修繕したのでボロはありますが目をつぶります。やはり築40年の家ですから。
でも、一昨年に女の子も産まれたことから、二人の子供の成長にあわせて今のままではいずれくなる
さらに離れに住み続けるのには先送りにできない、様々な住まいの問題が深刻になってきました。


冬は土壁から隙間風…、梅雨時はいたるところで雨漏り床はブヨブヨ、崩壊を防ぐため壁にガムテープ開かない戸開きすぎる戸とそれを突き破る布団の山。
劇的ビ〇ォーア〇ターならどんな表現になったでしょうか。
当然、お風呂はないので毎晩、子供らを連れて母屋まで風呂通い 


まさに赤い手ぬぐいぶら下げた神田川の世界。



"今住んでるとこ、めちゃくちゃストレスかかる"




ある日のこと、上の男の子が粘土をコネコネ…「パパ見て~」私「何作ってるの??」
…すぐに気が付きました。 和室土壁が崩れて粘土になっていたのです…。
すぐに接着剤を塗りまくりました。


子供のモノも増えてきて、上の子は母屋におもちゃをおきっぱなしにしてる始末で、ずっと入りびたり。


そんな離れでも唯一便利だと思ったのは壁掛けテレビにしたところ。Sさんに頼んで壁を補強してもらい電気工事士さんにつけてもらったのです。コレ、すごくよかった。
(新しい家でも迷わず壁掛けテレビにしますわ)



そんなこんなで、いよいよ家を建てる時が来たのです。
避けて通れません。


そして…ついに


”家を建てる”と決意したのです。


総予算は2000万。もちろん貯金無しの頭金なし(キリッ!!


世帯収入(私正職、妻パート…でも妻は看護師なので時給かなり高いです…)から月々の支払いを逆算しての金額です。
⇒月々支払いの上限は5万と設定。


5万×12カ月35年支払うとして2100万。


しかし、そこはキリよく2000万でなんとかおさめたいと考えましたが…。


この時から、今に至るまで迷走したのでした…